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2026.09.15

  • コラム

±0.01と±0.1で加工費はどれくらい変わる?公差と加工費の関係

機械加工の図面を見ると、

 

「φ10±0.1」
「φ10±0.01」

 

といった寸法公差が記載されています。

 

数字だけを見ると、わずか0.09mmの違いです。

 

しかし、切削加工を行う側から見ると、±0.1と±0.01では加工の難易度や管理方法が大きく変わる場合があります。

 

今回は、公差が厳しくなるとなぜ加工費が上がるのかを、購買担当者の方向けに分かりやすく解説します。

 

 

そもそも「±0.1」「±0.01」とは?

 

例えば、図面に「φ10±0.1」と記載されている場合、許容される寸法は、

 

φ9.9~φ10.1

 

となり、許容幅は0.2mmです。

 

一方、「φ10±0.01」の場合は、

 

φ9.99~φ10.01

 

となり、許容幅は0.02mmです。

 

つまり、±0.01は±0.1と比較して、許容される範囲が10分の1になります。

 

 

公差が厳しくなると、なぜ加工費が上がる?

 

加工費は単純に「削る時間」だけで決まるわけではありません。

 

公差が厳しくなるほど、加工中の寸法変化を細かく確認する必要があります。

 

例えば、

 

・加工途中での寸法測定
・刃物の摩耗による寸法変化の確認
・機械の熱変位への対応
・切削条件の調整
・工具補正
・測定器や測定方法の選定
・不良発生リスクへの対応

 

などが必要になります。

 

そのため、同じ形状・同じ材質・同じ数量であっても、公差によって加工時間や管理工数が変わり、加工費にも差が出ることがあります。

 

 

±0.01なら必ず高額になる?

 

必ずしもそうとは限りません。

 

加工する箇所や寸法、材質、形状、加工方法、数量などによって難易度は大きく変わります。

 

旋盤加工では比較的安定して±0.01を狙える形状もあれば、形状や加工条件によっては±0.02でも管理が難しい場合があります。

 

そのため、

 

「±0.01だから○円高くなる」

 

というように、公差だけで一律に加工費を決めることはできません。

 

図面全体を確認したうえで判断する必要があります。

 

 

必要以上に厳しい公差はコストアップにつながることも

 

購買担当者の方に知っていただきたいのが、必要以上に厳しい公差を設定すると、製品価格が上がる可能性があるという点です。

 

実際に製品の機能上±0.1で問題ない箇所に±0.01が指定されていれば、加工会社は±0.01を満たす加工・検査を行わなければなりません。

 

厳しい公差が必要な箇所と、一般公差で問題ない箇所を適切に分けることは、品質を維持しながら加工コストを抑えることにもつながります。

 

 

公差だけでなく「測定」まで含めて加工です

 

精密切削加工では、加工しただけで仕事が終わるわけではありません。

 

図面で指定された寸法を満たしていることを確認し、安定して製品を製作するところまでが加工会社の仕事です。

 

特に量産加工では、1個目が公差内に入っているだけではなく、工具摩耗や温度変化などを考慮しながら、連続加工でも寸法を維持する必要があります。

 

公差が厳しくなるほど、こうした加工中の寸法管理と検査の重要性も高くなります。

 

 

加工費は図面全体を見て判断します

 

「±0.01と±0.1では加工費が何倍違いますか?」

 

という質問に対して、一律に「○倍です」と答えることはできません。

 

公差だけではなく、

 

材質・形状・数量・加工箇所・表面粗さ・幾何公差・測定方法などを総合的に確認して加工費を算出します。

 

株式会社明光製作所では、NC旋盤・CNC自動旋盤による精密切削加工を行っております。

 

「この公差で加工できるのか分からない」
「公差を厳しくすると、どの程度加工が難しくなるのか知りたい」
「量産を前提に見積りを依頼したい」

 

といったご相談も、図面を確認したうえで検討いたします。

精密切削加工・量産加工のお見積りについて、お気軽にお問い合わせください。

 

▶ お見積もり・お問い合わせ
https://meikou-s.com/contact/

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